二世帯住宅の注文住宅の坪数や間取り

二世帯住宅は、子世代と親世代が何かの時に協力しあえる関係をつくる家です。子世代にとっては育児、親世代にとっては将来の介護で互いを頼りたいもの。住まいが同じ敷地内にある二世帯住宅は、日常生活の積み重ねを実感できる場所です。それだけに、二世帯住宅の間取りには、ストレスなく暮らせる工夫をしたいものです。

ストレスなく住うには、二世帯住宅は分離型が適当です。分離型の二世帯住宅の注文住宅で多いのは、上下階で居住スペースを分けたタイプです。玄関だけを共有するタイプの場合、ストレスを感じない程度のスペースを確保するには40坪必要です。リビング・ダイニング・キッチンを合わせて12畳、寝室が8畳として計算すると、16坪になるためです。 

玄関だけを共有するタイプの二世帯住宅の注文住宅を建てる場合、大事なのは共有する玄関のスペースを広めに確保することです。シューズクローゼットは大きめの物を用意しましょう。また、コロナ禍で宅配を利用する人が増えました。届いた荷物を、一時的に置けるスペースも用意するようにしましょう。玄関を出入りするだけの場所として間取りしてしまうと、親世代と子世代ですれ違いが生じる可能性があります。

玄関に加えて水回りも共有するタイプの注文住宅を建てる場合は、キッチンも広めにしましょう。利用する人数が増えるためです。収納スペースを広めにしておくと、買い物した後のストレスを減らすことができます。また、浴室は、バリアフリー設計を取り入れておくと、親世代が介護を必要とするようになった時、慌てないで済みます。

上下階で分離するタイプの二世帯住宅を建てる際は、2階床を遮音性の高いものにしましょう。親世代は、足腰が弱ってくることを考慮して1階に住うことが多く、2階を子世代が使うことが多いものですが、子世代の育てている子供が小さいうちは、子供が出す音がトラブルになりかねません。家族だけに言い出しにくく、それだけにストレスが溜まってしまいます。